側溝に家の鍵落ちる

わざとじゃないのに叱りつけてしまった

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「お母さぁん…」

長女(小2)がしくしく泣きながら

「おうちのカギ、穴の中に落としちゃった…」

 

家の前の側溝にカギを落としたと私に言いに来て

外へ出てみると

長女と次女が穴を覗きながら

デッキブラシのブラシ部分が外れてただの棒になった柄を入れて

カギを取ろうとしていました。

 

覗いてみたら

確かに銀色のうちのカギがキラーンと落ちていて

側溝のフタを持ち上げようとしましたが

持ち上がるはずもなく…

 

娘は間違えて落としてしまったのに

「手に持ってないでここに戻してって言ったのに!」

「お母さんの言うこと聞かないからだよ!」

と叱りつけてしまいました。

 

「お母さんの言うこと聞かないからだよ」

この言葉は

私が母親に言われてきた言葉なので

「私、娘に同じこと言ってる…」

と思いました。

そして

感情的になっている自分にふと

私だって不注意で物を落とすことはあるのに…と思いました。

 

「お母さんの言うこと聞かないからだよ」

私が失敗したり

良くないことが起こると

母は

「お母さんの言うことを聞かないから

   千穂に罰が当たったんだよ」

と言いました。

 

なので私は

"母の言う通りにしないと良くないことが起こる"

と思っていて

 

物をなくしたり

いじめにあったり

よくないことが起こると

ますます

"母に反発したから罰が当たったんだ"

"もっと母親の言うことを聞かなければ"

と思うようになっていきました。

 

今は

昔ほどの思い込みはありませんが

母の望みを完璧に叶えてあげられないと

不安になってしまいます。 

 

母の望みを叶えなくて大丈夫だろうか

よくないことが起こるのではないかと

自動的に不安になるのだと思います。

 

アロンアルファ

その柄の先端にセロハンテープを付け 

銀色のカギを目指して穴の中に差し込むも

土が付着するだけでカギは付いて来ず。

 

柄の先にアロンアルファを絞り出し

これなら絶対くっつくだろうと

側溝の穴からカギめがけてそーっと刺して

5秒くらい押さえて

そーっと持ち上げたら

カギがくっついて来て

 

それを祈るように見守り

カギがとれるとホッとして泣き崩れる娘。 

 

つい

カギを落としたことを反省してほしくて

叱咤してわからせようとしてしまうけど

心からホッとする娘の姿を見たら

ものすごく責任を感じていたんだな

ということがわかり

あんなに怒らなければよかったなぁ

と思いました。

 

怒ることがダメなわけではないけど

子どもだから怒ってOKということもないよなぁ

と思いました。

 

娘への声かけ

カギを落としたときすぐに正直に話してくれたこと

お母さんはそれがうれしかったと伝えました。

 

それと

「お母さん、怒っちゃってごめんね。

   実はお母さんも

   穴の中にカギ落としちゃったことあるんだ」

とも伝えました。

 

落としたことはないのですが

あえてそう伝えました。

 

そしたら娘は驚いたように顔をあげ

"失敗するのは私だけじゃないんだ"

"お母さんも失敗するんだ"

という表情で

安心したように私の目をじっと見つめました。