滝の前で深呼吸したい
滝がみたくなり
突然1人で日光の華厳の滝に向かいました。
いつの間にかいろは坂だった
ナビの通りに日光有料道路を走って
山が見えてきてわくわくしていたところに
いろはのい
と書いてある四角い看板が一瞬見えて
え?ここいろは坂?と気づいた時には
一方通行で戻ることはできないいろは坂を
登りはじまっていました。
いろは坂といえば
イニシャルDのイメージが強く
私に登りきれるだろうかと不安になりました。
私の前を走っていた車について行く感じで
ハンドル持ってアクセル踏んで
一生懸命運転しました。
上りは
いろはにほへと ちりぬるを わかよ…
の
"よ" のあたりで
ガードレールの向こう側に
絶景が見えました。
停まるわけにいかないので
前の車を頼りに私も登り続けました。
夫に電話
華厳の滝の駐車場に着いて
車中泊で旅中の夫に電話してみました。
風の音がパタパタ〜と聞こえたので
夫も運転しながらハンズフリーで話しているようでした。
私「楽しんでる〜?」
夫「いろいろ問題に遭遇して大変だったよ」
私「どんな問題に遭遇したの?」
夫「入ろうと思っていた温泉が臨時休業でさ
ヘトヘトでやっとの思いで着いたのに
そこからまた風呂を探して走った。
でもそのおかげで
次に予定していた場所まで一気に来れたから
時間に余裕ができたよ」
その日どこを回ってどこまで走って
どこでお風呂に入ってどこで寝るかまで
綿密に計画を立てていたんだなぁと思いました。
お風呂はずっと入らないのかと思ってたけど
温泉という良い方法があったね!
私だったら
全日行き当たりばったりで過ごすだろうな。
それで
華厳の滝に来たことや
気づいたらいろは坂にいて
いろは坂を登ることになるとは思わなかったことを伝えると
「華厳の滝!? まじ!?」
と驚いていて
いろは坂登るんだよね。
そんな感じなんだよ」
と教えてくれました。
知らないで行ったの?
などと決して言わない
私の無知を責めないところは
出会った頃からずっと変わりません。
いろは坂は想定外だったとぶつぶつ言っていたら
夫は電話口の向こうでクスクス笑ってるようでした。
「下りは気をつけて運転したほうがいいよ」
と言ってくれて
私がいろは坂を運転することが心配なんだなぁ
と思いました。
華厳の滝へ
専用のエレベーターに乗って
滝まで降りて行くのですが
エレベーター乗り場の前に
すいとんやクレープが売っていて
滝を見たらここで何か買って食べよう
と思って
滝よりも食べることを楽しみに
エレベーターに乗りました。
エレベーターに乗ると
"100mを1分かけて降りて行きます"
との音声案内が流れて
乗り合わせた方が
「おー」とか
「100mを1分だって」と言っていました。
この日の落水は2.5トン/秒
(想像がつきません)
この距離でも
滝の水がこちらまで飛んできて
ミストを浴びてるみたいで気持ちよかったです。
だんだん体が濡れてきたので
写真を数枚撮って
すいとん食べに戻りました。
山も綺麗でした。
でもなんか
私が想像していた滝と違う。
私が行きたかったのは竜頭の滝かもしれないと
このあたりで気づきました。
朝から何も食べてなかった
(ということにして)
すいとんとゆば肉まんを食べました。
自然の中で食べるって美味しい。
周りは手を繋いだカップルや家族連れで
1人で食べてるの私だけだったけど
満喫できました。
華厳団子。1本150円。
一瞬でなくなっちゃった。
竜頭の滝
車に戻ってナビを設定してみたら
竜頭の滝はそんな遠くなさそうだったので行ってみました。
傷ついた記憶が蘇る
昔、友達に誘われて
日光方面にドライブしたことがありました。
友達は「○○ちゃんも誘ったよ」と
私が苦手と感じていた子の名前を言ったので
"私、その子と一緒だと楽しめる気がしない"
"行きたくない"
と思いました。
でも自分の意見が言えない私が
断れるはずもなく
「いいね!3人で楽しそう!行く行く〜」
と心にもないことを言ってしまいました。
それで
迎えに来てくれた友達が
「助手席に乗りなよ」
と言ってくれたのですが
「私は後ろでいいよ♪」
と変な遠慮をし、後部座席に乗りました。
車中は
2人が通った学校の話題になっていて
私は知らない学校なので
全然会話に入れませんでした。
だから眠いことにして
寝たふりをして過ごしました。
こんな風になるのが予測できたから
行きたくなかったんだと思います。
同じような出来事
ドライブとは別の同級生たちと
ランチしたときの出来事も思い出されました。
ランチのお誘いがあった時
私は心からは楽しめない気がしました。
まず
私が前夫を亡くしたことを話したことがなく
お互いずっと連絡先も知らなくて
でも私のことは噂で聞いて知っているっぽくて
かといって
わざわざ私から話すのは自分が辛くなるし
かける言葉に戸惑う同級生を見るのも余計辛い。
このような関係で食事をすることに
気乗りしなかったのですが
一人ひとりは普通にいい人だし
決して嫌いとかではないので
気乗りしない自分の気持ちに蓋をして
無理にランチに行きました。
そのランチの時間は
私にはわからない地元の話になっていました。
みんな会うのが久しぶりだったから
たまたまその話で盛り上がっちゃったんだ
と思うことにしたけど
そろそろ帰ろうとなったときに
「(私に)わかんない話しちゃってごめんね」
と言われました。
たまたま盛り上がったんじゃなくて
私にわからない話をしている自覚があったんだ。
悪いと思ってくれたのは理解できたけど
最初から最後までずっとその話で
私は会話に入れず
コップに残ったお冷を飲むか
お店の空間を見るくらいしかすることがなくて
疎外感を感じて辛くて退屈で
今日みたいな話なら
私がいなくてもできたじゃない
ランチ断ればよかった…
と悲しい気持ちになりました。
でも、またここでも
「大丈夫だよ♪ 久しぶりに会えて嬉しかった♡」
と嫌われないようにとりつくろってしまいました。
そんな辛い出来事を思い出しながら
帰りは中禅寺湖を見ながら帰ってきました。
書いてみて感じたこと
滝が見たくなって行ったのに
昔の2つの出来事を思い出して
胸がチクッとなりました。
でもこうして書いていたら
過去のこととして
終わりにできるような気もしてきました。
私は疎外感を感じると
敏感に反応してしまうようです。
私が
「ひとりだけに疎外感を持たせるようなことは
絶対にすべきではない」
と強く思っているから
そうゆう場面に敏感に反応してしまうのかな。
私のように会話に入れず
疎外感を感じて辛かったという経験をしたことある人っているのかな。
同じような2つの出来事に
これだけ自分が傷ついているということは
「自分の存在が好ましくない」
という私のインナーチャイルドが反応しているのかな、とも思いました。
自分のインナーチャイルドを知るための勉強も深めていきたいです。