(5歳年中)幼稚園に行きたくない朝のやりとり10日間の記録

次女(5歳年中)

集団生活には苦手意識のある娘ですが

とてもしっかり者です。

 

明日の持ち物や

お弁当の日

検尿の日など

私が忘れていても

娘はちゃんと把握していて

 

「お母さん今、適当に返事したでしょ」

と簡単に見破ったり

 

感性豊かで大人っぽい女の子です。

 

1日目  「幼稚園行きたくない」

春から年中(5歳児クラス)になった次女は

新しい環境に慣れないのか

朝は決まって

「今日幼稚園お休みする」

と言います。

 

それでも

なんとかかんとか行っていたのですが

今朝は

「お腹が痛い」

と泣き出しました。

 

涙も出て仮病にしては上手に泣けてました。

 

「ねぇねぇ、幼稚園休んで何したい?」

とたずねたら

「100円ショップ行きたい!」

というので

 

2人で笑ってしまいました。

 

私「お着替えしようか」

娘「これ(ひとりままごと)終わったらね」

 

ひとりままごとが終わったのか

ゴロゴロしていたので

私「お着替えしようか」

娘「10秒数えたらね」

 

10秒経つも動く様子なし

10秒経ったよ、などとは言わず

私は家事に戻る

 

30分後

私「お着替えしようか」

娘「ずっと着替えなくてごめんね…」

起き上がって私の前に来て

再びゴロンと横になる

 

『幼児教育はユーモアが大事ですよ』

優子先生(元保育園の園長先生)の声が聞こえてきて

ユーモアでいこうと思い

「お腹が痛い人はね、ずっと寝てるんだよ」

と言ってみました。

 

娘  床に張り付く

 

私「お着替えするときも起きちゃダメだよ」

娘  「いいよー♪ (楽しそう)」

 

私  パジャマを脱がし始める

 

娘  脱ぐために起きあがろうとする

 

私「あれー?お腹が痛い人は起き上がれないんだよ」

娘  楽しそうに再び床に張り付く

 

これを楽しく繰り返し

寝た状態で園服まで着せる

 

いい加減起きようとする娘に

私「お腹が痛い人はね、絶対起きちゃダメだよ」

娘「痛くないもん!治ったもん!」

 

おや!治ったのかい。

今朝はこうして登園することができました。

 

2日目  「幼稚園行きたくない」


水曜日

「スポーツ教室の鬼ごっこが嫌だから行きたくない」

 

木曜日

「英語の時間が嫌だから行きたくない」

 

その他の曜日

「朝の会が嫌だから行きたくない」

 

涙を流して

かたくなに幼稚園に行きたくないと言って

バスが来るギリギリの時間まで

パジャマでいる娘。

 

私「あと15分でバスの時間だけど

      お着替えどうする?」

  (着替えなさいと命令にならないように)

 

娘「着替えるってばー」

 

着替えると言いつつ

パジャマ姿でゴロゴロ〜ゴロゴロ

 

バスの時間迫る

 

私「今日はパジャマで行っちゃいな♪」

娘「やだー!」

慌てて着替え出しました。

お母さんは本気でパジャマでいいと思ってる

と危機を感じたんだと思います。

 

いつも心の学びをさせていただいている

優子先生は

元園長先生でもある教育のプロなので

娘の行き渋りについて相談をすると

 

・年中児特有の心理

・進級したときに起こりやすいこと

・第二子の特徴(誕生順位による傾向)

・娘の心情

これらのことを仮説を立てながら

わかりやすく説明をしてくださいました。

 

そして

ごっこや英語が嫌なのではなくて

次女は次女なりに

頭を使って休む理由を考えていた

ということがわかり、驚きました。

 

行きたくない本当の理由は

進級に伴う "所属" の問題でした。

 

私は娘の心の中が

映像でみているようにわかり

だからあんなに行き渋っていたんだ!!と

超、超、超納得でした。

 

子どもは心の中で

何を感じているのか

本当はどうしたいと思っているのか

 

子どもが言葉にできないことを

言語化してあげる

 

優子先生が大切だと仰るこのような関わりは

今までの子育てでやってこなかった私からすると

果てしない作業ですし

難しさも感じますが

 

できるようになるまで日々丁寧に

練習していきたいと思いました。

3日目  月曜日 

今朝は行き渋ることなく

自ら着替えて

幼稚園バスに乗って行きました‼︎
 
私が驚いたのは

行きたがらなかったのが

行くようになったのももちろんですが

それより娘の言動に驚きました。
 
 
優子先生が

娘の行きたくない本当の理由を

私がちゃんとわかってあげることで

現実が変わってくるだろう

と仰っていたので

どんな朝になるかなと思っていたら
 
昨夜(日曜の夜)の会話

私「明日幼稚園だけど、どう?」

娘「行くし」
 
 行くし⁈ 


「なんで行こうと思ったの?」

とたずねたら

「幼稚園は行かないと」と

とても大人っぽい答えが返ってきました。
 
朝になりました。
 
娘はパジャマ姿でゴロゴロしていて

幼稚園の準備はしないものの

行きたくないと言うわけでもなく

私も家事をしていて

ハッ!と時計を見たらバスの時間が迫っていました。
 
「うわー大変!バスさん来ちゃう」

私が本気で焦っていると

娘が着替え出しました。
 
お母さん本気で焦ってる

と娘も感じたようです。
 
お母さんは

「バス来ちゃうよ!」と脅しているのか

「バス来ちゃう!」と本気で焦ってるのか

5歳児でも余裕で見極めるんだと思いました。
 
最近続いた行き渋りで

ひとりでできるお着替えを

あの手この手で連日手伝ってきたので

いつもの流れで今日も手伝おうとしたら
 
「お母さんに手伝われると遅くなるから

    ひとりでパッと着替えちゃう!

    お母さんはお箸セット準備してくれる?」

とまた大人っぽい答えが返ってきて

 
2人で協力して

急いで準備を間に合わせました。

そしてバスに乗ると

よそ行きの表情で私に手を振って

バスに揺られて行きました。


お母さんの前と幼稚園とでは

見せる顔が違うのか⁈ と思いました。
 
今日はこのような感じで登園することができ

本当に現実が変わって、興味深い朝でした。


明日以降どうなるかも興味津々です。

4日目  「先生にお手紙書いて」

今日も朝がきました。


「この本読み終わったら着替えるから」 

とパジャマ姿で本を読む娘。

 

朝のそんな雰囲気から

今日も幼稚園に行きたくないんだな

と感じましたが

行きたくないとは言わなくて

 

「お母さん、着替えるからちょっと来て〜」

と呼ばれて

「ここに座って」

 

言われた通りに座ると

 

娘が大事にしている

ドロドロ気味のスライムを手渡されて

「着替えてる間、このスライム丸めといて」

と言うので

言われた通り両手でコロコロ丸め始めると

娘も着替え始めました。

 

パジャマを脱いで

脱衣所の洗濯カゴに入れに行き

(私がカゴに入れてねと声をかけました)

好きな靴下を選びとって

戻ってきました。

 

そしてスライムを無言で丸める私の前で

次女も黙々と園服に着替えました。 

 

私は10分くらいスライムを丸め続けました。

 

そして

「今日スポーツ教室やりたくありませんって

   先生にお手紙書いて」

と言われました。

 

書かずにいると

「書かないの?」

とチェックが入ったので

メモ用紙を出して書きはじめました。

 

"いつもお世話になっております"

メモ用紙に書き始めると

サッと私の隣にきて

なんて書いているのかチェックしはじめました。

 

娘は読めない字もあるので

「スポーツ教室ってどこに書いてある?」

「これはなんていう字?」

と確認していて、ぬかりなさを感じした。

 

娘が行きたくない本当の理由は

スポーツ教室ではないことがわかっているので

娘の言葉通りに先生に伝えるのは

誤解を招くなぁと思いましたが

書かないと次女が納得しないので

少し書き方を変えて

 

幼稚園に行きたくない気持ちを

"手紙で先生に伝えてほしい"

と本人が言っている

ということが伝わるように書いてみました。

 

私がそんなことを考えながら書いた手紙を

大事そうにお便り帳に挟む次女を見て

どんな気持ちでこの手紙を持って行くのかな?と思いました。

 

帰ってきたら聞いてみます。

5日目  お手紙を持って行ったその後

先生に書いたお手紙のことで

娘と話したこと。

 

私「今日先生にお手紙持って行ったじゃない?」

娘「スポーツ教室やりたくありませんって

       書いてもらった手紙のこと?」

私「うんそう。そのお手紙持って行くとき、

      どんな気持ちだった?」

娘「(親指と人差し指を近づけて)

      ちょっとだけ恥ずかしくて、緊張したよ」

 

緊張って言葉知ってるんだ⁈

どんな気持ちだったかをちゃんと言えるんだ⁈

とびっくりしました。

 

私からこんな風に質問されたり

自分の心の中にあることを言葉にする娘は

とてもうれしそうに見えました。

 

私も子どもの頃に

周りの大人からこんな風に

自分の気持ちをきいてもらえていたら

すごくうれしかったと思います。

 

担任の先生が

私の手紙にお返事をくださって

園では機嫌よく過ごしていること

スポーツ教室では

「お手本になってくれる人?」に

自ら手をあげて前に出たり

 

仲良しのお友達と

ぬり絵や折り紙で遊んでいるなど

娘の様子が書いてありました。

 

コロナで行事もなく

幼稚園に行くことがないので

娘の様子がわかってうれしくなりました。

 

昨夜、娘が枕元に園服を準備していました。

丸めてどさっと置いてあるだけでしたが

次女が前もって園服を準備するなんて

はじめてだったのでびっくりしました。

 

そして今朝

気付くといつのまにか自分で着替え終えていました。

私「わぁもう着替え終わってる!」

娘   にこにこ

私「どうして自分で着替えようと思ったの?」

娘   口パクで何か言う

 

私「何て言ってるの?」

娘「もう一回だけだよ」

     再度口パクしてくれる

 

よくわかりませんでした。笑

 

6日目  幼稚園に行きたくない本当の理由


娘がわんわん泣いて

幼稚園に行きたがらなかった本当の理由は

所属の問題だったとわかり

 

その後の学びで

本当の理由(娘の背景にあること)

の考え方(仮説の立て方)

について学んだことをアウトプットします。

 

優子先生は

アドラー心理学でいえば

ここは基礎部分だと仰っていました。

こんな深いことが心理学では基礎なんだ?!

と思いました。

 

娘が行きたくないと言い出したのは

いつから…?

 

困りごとが起こった時、

カウンセリングでは

《それはいつから?》

と考えるそうです。

 

娘が行きたくないと言い出したのは

最近です。

 

娘から聞く、行きたくない理由は

スポーツ教室や英語の時間。

でもこれは

昨年からずっと続いていることなので

急に行きたくない理由になるとは考えにくいです。

 

次に

《最近変わったことはあるかな?》

と考えていくと

 

進級して担任の先生が変わっていました。

 

次女は3月まで担任だった先生のことが大好きで

幼稚園バスにその先生が乗ってくるのを

毎日毎日楽しみに

前の晩から心待ちにするほど

先生のことが大好きでした。

 

その先生は

4月から他のクラスの担任をされているので

娘からすると

毎日絶えず自分をみてくれていた大好きな先生が

突然いなくなったことになります。

 

ここに

"人は常に所属を求める" 

 =人は所属がないと生きていけない

というアドラー心理学の理論を重ねてみると

娘は所在を失っている

という仮説を立てることができ

語られない娘の背景をみることができました。

 

スポーツ教室が嫌だとか

英語の時間が嫌だとか

5歳の小さな胸で一生懸命考えて

言葉にできない寂しさを

娘なりに必死に表現していたんだなぁと

ようやく

娘の行きたくない本当の理由がわかった

という経緯でした。

 

去年の今頃も

幼稚園行きたくないと同じことを言っていたので

慣れるまでもうひと息だと思います。

 

 

7日目  娘、わたしを叩く

朝、目覚めると

私の隣で寝ていた次女が

私を無言でぺちんと叩きました。

 

私を叩いた娘はどんな言葉を発するのかなと

黙って待っていると

「幼稚園行きたくない」

と涙目になりました。

 

先日、

娘の行きたくない本当の理由が

理解できたところだったので

"行きたくない日替わりの理由"

に振り回される必要がなくなり

私は落ち着いて娘のそばにいられました。

 

 

「お腹が痛い 」

「頭が痛い」

   まさかの発熱

 

働いていて家を出る時間が迫っているとき

子どもの「行きたくない」から始まる朝を

毎日乗り越えているお母さん

大変だろうな…と思いました。

 

「お母さん、わたしはまだ幼稚園の新しいクラスに居場所がない感じがしてね、大人からしたらたいしたことじゃないかもしれないけど子どもにとってはそれはすごく辛いことなの。だから朝は行きたくない気分になっちゃう。かといって、わたしはそれが辛いんだなんて自分でもわからないし、言葉も表現の仕方もまだ未熟だからお母さんが納得できるように説明することなんてできない。スポーツ教室が嫌だとかお腹が痛いって言えばお母さんは手を止めて心配そうな顔をする。もしかしてそれを理由にしてダダをこねれば幼稚園休めるかもしれないって思ったから、お母さんが折れるまでわたしも必死にダダをこね続けてるの」

て感じに娘が私に説明することができたら

なるほどと理解しやすいのですが

大人だってできない自分のモヤモヤの解説、

5歳の子にはできません。

 

「行きたくない」と言われると

その言葉に反応して

どうすれば行ってくれるか

ということしか考えられなくなって

行かせようとすればするほどうまく行かない。

 

時間の迫る朝は余計

すんなり行く理想とはかけ離れた、

行き渋る現実にイライラする。

 

登園を拒んだとき

私はどこまで娘に寄り添っていけるかな

と考えた朝でした。

8日目 「叩いちゃってごめんね」

昨日の朝、娘が

幼稚園に行きたくないと言って

私を叩きました。

 

私は

娘を叩いたことはありませんが

叩きそうになるほど

感情が揺れたことは何度もあります。

 

でも過去の辛かったことや

ひとりで抱えていることを

アウトプットするようになってから

「感情が激しく揺れる」ということが減り

心が緩んでいくのを感じています。

 

娘は、私を叩いたことは

悪いことだとわかってるはずなので

叩くことはいけないとかお説教みたいなことはせず

そのことには触れずに1日が経ちました。

 

叩いたことに一切触れなかったけど

教育上それでよかったのかな?

という不安もありました。

 

そしたら夜、娘が布団の中で

しょんぼりした声で

「朝はべしべしって叩いちゃってごめんね」

 と言いました。

 

2人きりになれる、静かなこの時間を

ちゃんと選んだようでした。

 

私が「大丈夫だよ」と答えたら

娘が

「叩かれてどんな気持ちだった?」

と聞いてくれました。

 

どんな気持ちだった?

 

私が娘に常々聞いていることばです。

 

いつも私に聞いてもらっていることで

娘も相手の気持ちに

関心を持つことができたり

こうゆう場面で実際に聞くことができるんだ

とうれしくなりました。

 

「叩かれたのは痛かったよ」

 

笑ったりせず

かといって怖くもせず

短い言葉で冷静に伝えました。

 

娘は黙ってきいていました。

 

これで十分だと思いました。

 

「叩くことはいけない」などと

ネチネチ言い聞かせたりしていたら

このような時間はやって来なかったと思います。

 

今朝も

「幼稚園行きたくない」と言いましたが

 

そう言いながらも園服に着替え

自分でパンを焼いて食べ

好きなマスクがないと騒いで 

バスに乗って

よそ行きの笑顔で手を振りながら

登園して行きました。

 

9日目 「幼稚園行きたくないって言ってごめんね」

娘が

「幼稚園行きたくないって言ってごめんね。

    今度からは楽しく行くね」

と言いました。

 

おや

急にどうしたんだろうと思いましたが

 

子どもに変化を感じた時は本人に聞いてみよう!

以前、優子先生に教えていただいたことです。

 

 

「どうしてそんな風に思ったの?」

と聞いたら

 

「ちゃんと幼稚園に行ったら

   お誕生会ができてうれしかった。

   行きたくないからっておやすみしてたら

  お誕生日会できなかったから」

と話してくれました。

 

今週、

春生まれの園児のお誕生日会があって

 

誕生日を迎えた娘は

主役として特別席に座らせてもらい

 

みんなにバースデーソング歌ってもらったり

手形入りの素敵なお誕生日カードを

先生から手渡していただきました。

 

このお誕生会が

すごくうれしかったたようです。

 

保護者も短時間で参加できる予定でしたが

コロナの影響で動画配信となったので

私は自宅のパソコンで観ることができました。

 

仲良しのお友達が欠席だったようで

「〇〇ちゃんお休みだったんだよ」

と何度も言っていたので

お休みすると楽しい行事に参加できない

と学んだのかなと思いました

が、

ちゃんと聞いてみないと

本当のことはわからない

と思ったので聞いてみました。

 

私「〇〇ちゃんがお休みでどんなこと感じたの?」

娘「さみしいなぁと思った」

 

娘はさみしいと感じていたようです。

「お休みするとお誕生会に参加できない」

とは言ってませんでした。

 

ちゃんと確認をしてみないと

相手はこう思ってるはず

と思い込んだままになってしまうんだなぁ

と思いました。

10日目  娘と話し合う

「朝、幼稚園に着いたら」について

娘と話し合いました。

 

娘は

 2階の教室まで来てほしい

 教室でやる朝の準備が終わるまで

 待っていてほしい

 

私は

 準備が終わるまで待つのは良いのですが

 できるだけ下でバイバイしたい。

 

2人の合意点
「娘の準備が終わるまで私は階段の下で待つ」

 

そうすれば

娘の「準備が終わるまで待ってほしい」と

私の「階段登らない」が叶い

互いにOKになりました!